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参禅会だより

令和6年5月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「身心學道」の巻(5)

IMG 3586JPG 1發菩提心の正當恁麼時には、法界ことことく發菩提心なり。依を轉するに相似なりといへとも、依にしらるるにあらす。共出一隻手なり、自出一隻手なり、異類中行なり。地獄、餓鬼、畜生、修羅等のなかにしても發菩提心するなり。
 赤心片片といふは、片片なるはみな赤心なり。一片兩片にあらす、片片なるなり。荷葉團團團似鏡、裏角尖尖尖似錐。かかみににたりといふとも片片なり、錐ににたりといふとも片片なり。
 古佛心といふは、むかし僧ありて大證国師にとふ、いかにあらんかこれ古佛心。ときに国師いはく、牆壁瓦礫。
 しかあれはしるへし、古佛心は、牆壁瓦礫にあらす、牆壁瓦礫を古佛心といふにあらす。古佛心、それかくのことく學するなり。
 平常心といふは、此界他界といはす、平常心なり。昔日はこのところよりさり、今日はこのところよりきたる。さるときは漫天さり、きたるときは盡地きたる、これ平常心なり。平常心この屋裡に開閉す、千門萬戸、一時開閉なるゆゑに平常なり。いまこの蓋天蓋地は、おほえさることはのことし、噴地の一聲のことし。語等なり、心等なり、法等なり。壽行生滅の刹那に生滅するあれとも、最後身よりさきはかつてしらす。しらされとも、發心すれはかならす菩提の道にすすむなり。すてにこのところあり、さらにあやしむへきにあらす。すてにあやしむことあり、すなはち平常なり。

令和6年4月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「身心學道」の巻(4)

IMG 3548JPG 1學道は恁麼なるかゆゑに、牆壁瓦礫これ心なり。さらに三界唯心にあらす、法界唯心にあらす、牆壁瓦礫なり。感通年前につくり、感通年後にやふる、拕泥滞水なり、無縄自縛なり。玉をひくちからあり、水にいる能あり。とくる日あり、くたくる時あり、極微にきはまるときあり。露柱と同参せす、燈篭と交肩せす、かくのことくなるゆゑに、赤脚走して學道するなり、たれか著眼看せん。翻巾斗して學道するなり、おのおの随他去あり。このとき、壁落これ十方を學せしむ、無門これ四面を學せしむ。
 發菩提心は、あるひは生死にしてこれをうることあり、あるひは涅槃にしてこれをうることあり、あるひは生死涅槃のほかにしてこれをうることあり。ところをまつにあらされとも、發心の、ところにさへられさるあり。境發にあらす、智發にあらす、菩提心發なり、發菩提心なり。發菩提心は、有にあらす無にあらす、善にあらす惡にあらす、無記にあらす、報地によりて縁起するにあらす。天有情はさためてうへからさるにあらす。たたまさに時節とともに發菩提心するなり、依にかかはれさるかゆゑに。

令和6年2月涅槃会報告

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IMG 3497JPG 1春一番が吹いた2月15日(木)に涅槃会が行われました。昨年の春一番は3月1日でしたので、今年は昨年よりも14日も早く吹いたことになります。因みに、昨年は一昨年より4日早く春一番が吹きました。地球温暖化の影響で春一番の吹く日が年々早くなっており、桜の開花も年々早くなり、もう一ヶ月もすると桜の開花宣言が発表されるかもしれません。


さて、今年も本堂の右側に大きな涅槃図が掛けられていました。この涅槃図は江戸時代の正徳五年(1715)に制作されたもので、柏市では最古で最大となるものです。

お釈迦様は2月15日にお亡くなりになられましたが、その時の様子を描いたものが涅槃図です。中央には右手を枕に横たわるお釈迦さまが描かれ、まわりにはお釈迦さまの入滅を悲しむ人間や動物や植物(沙羅双樹)が描かれています。また図の右上にはお母さんの摩耶夫人がお釈迦さまに長寿の薬を届けようと雲に乗って駆けつけて来る様子が描かれています。

令和6年3月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「身心學道」の巻(3)

IMG 3525JPG 1寶地もあるへし。萬般なりといふとも地なかるへからす、空を地とせる世界もあるへきなり。日月星辰は、人天の所見不同あるへし、諸類の所見おなしからす。恁麼なるかゆゑに、一心の所見、これ一齊なるなり。これらすてに心なり。内なりとやせん外なりとやせん、来なりとやせん去なりとやせん。生時は一點を増するか、増せさるか。死には一塵をさるか、さらさるか。この生死、およひ生死の見、いつれのところにかおかんとする。向来はたたこれ心の一念二念なり。一念二念は、一山河大地なり、二山河大地なり。山河大地等、これ有無にあらされは、大小にあらす、得不得にあらす、識不識にあらす、通不通にあらす、悟不悟に變せす。
かくのことくの心、みつから學道することを慣習するを、心學道といふと決定信受すへし。この信受、それ大小有無にあらす。いまの知家非家捨家出家の學道、それ大小の量にあらす、遠近の量にあらす。鼻祖鼻末にあまる、向上向下にあまる。展事あり七尺八尺なり。投機あり爲自爲他なり。恁麼なるすなはち學道なり。

今月の所感

令和6年1月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「身心學道」の巻(1)

IMG 3492JPG 1佛道は、不道を擬するに不得なり、不學を擬するに轉遠なり。
南嶽大慧禅師のいはく、修證はなきにあらす、染汚することえじ。
佛道を學せされは、すなはち外道闡提等の道に随在す。このゆゑに、前佛後佛かならす佛道を修行するなり。
佛道を學習するに、しはらくふたつあり。いはゆる心をもて學し、身をもて學するなり。
心をもて學するとは、あらゆる諸心をもて學するなり。その諸心といふは、質多心、汗栗駄心、矣栗駄心等なり。また感應道交して、菩提心をおこしてのち、佛祖の大道に歸依し、發菩提心の行李を習學するなり。たとひいまた眞實の菩提心おこらすといふとも、さきに菩提心をおこせりし佛祖の法をならふへし。これ發菩提心なり、赤心片片なり、古佛心なり、平常心なり、三界一心なり。
これらの心を放下して學道するあり、拈擧して學道するあり。このとき、思量して學道す、不思量して學道す。あるひは金襴衣を正傳し、金襴衣を稟受す。あるひは汝得吾髄あり、三拝依位而立あり。碓米傳衣する以心學心あり。

令和6年2月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「身心學道」の巻(2)

IMG 3506JPG 1剃髪染衣、すなはち回心なり、明心なり。踰城し入山する、出一心入一心なり。山の所入なる思量箇不思量底なり。世の所捨なる非思量なり。これを眼睛に團しきたること二三斛、これを葉識に弄しきたること千萬端なり。かくのことく學道するに、有功に賞おのつからきたり、有賞に功いまたいたらされとも、ひそかに佛祖の鼻孔をかりて出気せしめ、驢馬の脚蹄を拈して印證せしむる、すなはち萬古の榜様なり。

 しはらく山河大地、日月星辰これ心なり。この正當恁麼時、いかなる保任か現前する。山河大地といふは、山河はたとへは山水なり、大地はこのところのみにあらす。山もおほかるへし、大須彌小須彌あり。横に處せるあり、豎に処せるあり。三千界あり、無量国あり。色にかかるあり、空にかかるあり。河もさらにおほかるへし、天河あり、地河あり、四大河あり、無熱池あり。北倶盧洲には四阿耨達池あり、海あり池あり、地はかならすしも土にあらす、土かならすしも地にあらす。土地もあるへし、心地もあるへし、

今月の所感

令和5年12月報告

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今月の提唱

『摩訶般若波羅蜜多心經』

IMG 3470JPG 1觀自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。度一切苦厄。舍利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識。亦復如是。舍利子。是諸法空相。不生不滅。不垢不淨。不增不減。是故空中。無色無受想行識。無眼耳鼻舌身意。無色聲香味觸法。無眼界乃至無意識界。無無明亦無無明盡。乃至無老死。亦無老死盡。無苦集滅道。無智亦無得。以無所得故。菩提薩埵。依般若波羅蜜多故。心無罣礙。無罣礙故。無有恐怖。遠離一切顛倒夢想。究竟涅槃。三世諸佛。依般若波羅蜜多故。得阿耨多羅三藐三菩提。故知般若波羅蜜多。是大神咒。是大明咒。是無上咒。是無等等咒。能除一切苦。真實不虛。故說般若波羅蜜多咒。即說咒曰。羯諦羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心經。

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