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参禅会だより

第5回在家得度式(開会式編)

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龍泉院参禅会発足50周年の記念行事の第一弾として、10月2日(日)午前10時から第5回在家得度式が行われました。

 

                                                    開会式

                                                               開会式のビデオはこちらから>>
IMG 7608JPG 110時から法弟が本堂に入場し、殿鍾三会が打たれる中、戒師を務められる椎名老師一行が入堂しました。
上香普同三拝の後、全員で『般若心経』一巻をお唱えし、維那を務める杉浦さんが在家得度式開会の回向文を読み上げられました。続いて戒師様から第5回在家得度式開催にあたって、次のようなご挨拶がありました。
本日はおめでとうございます。第5回在家得度式は龍泉院参禅会発足50周年記念行事の第一弾です。50年前にここで細々と参禅会を始め、昨年が50周年でしたが、コロナ禍で一年先延ばしになりました。
これまでに50名の方が得度を受けておられますが、今回、あらたに11名の方が得度を受けられ、再得度者は10名です。大本山のお授戒では、毎年参加してお血脈を頂く人もいます。行事を行うには、いろいろの方にお骨折りをお掛けしていますので、皆様には宗教的な感激を懐いていただき、今後の生活を素晴らしいものにしていただきたいと思います。
以上がご老師のご挨拶でした。

令和4年9月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「阿羅漢」の巻(3)

釈迦牟尼佛言、是諸比丘比丘尼、自謂已得阿羅漢、是最後身、究竟涅槃便不復志求阿耨多羅三藐三菩提。當知此輩皆是増上慢人。所以者何、若有比丘實得阿羅漢、若不信此法、無有是処。
いはゆる阿耨多羅三藐三菩提を、能信するを、阿羅漢と證す。必信此法は、付属此法なり、単傳此法なり、修證此法なり。實得阿羅漢は、是最後身究竟涅槃にあらす、阿耨多羅三藐三菩提を志求するかゆゑに。志求阿耨多羅三藐三菩提は弄眼睛なり、壁面打坐なり面壁開眼なり。徧界なりといへとも、神出鬼没なり。亘時なりといへとも互換投機なり。かくのことくなるを志求阿耨多羅三藐三菩提といふ。このゆゑに志求阿羅漢なり。志求阿羅漢は、粥足飯足なり。
夾山圜悟禅師曰、古人得旨之後、向深山茆茨石室、折脚鐺子煮飯喫十年二十年、大忘人世、永謝塵寰。今時不敢望如此、但只韜名晦迹守本分、作箇骨律錐老納、以自契所證、隨己力量受用。消遣舊業、融通宿習、或有餘力、推以及人、結般若縁、練磨自己脚跟純熟。譬如荒草裏撥剔一箇半箇。同知有、共脱生死、轉益未来、以報佛祖深恩。抑不得已、霜露果熟、推将出世、應縁順適、開托人天、終不操心於有求。何況依倚貴勢、作流俗阿師、挙止欺凡罔聖、苟利圖名、作無間業。縦無相縁、只恁度世、亦無業果、眞出塵羅漢耶。
しかあれはすなはち而今の本色の納僧、これ眞出塵阿羅漢なり。阿羅漢の性相をしらんことは、かくのことくしるへし。西天の論師等のことはを妄計することなかれ。東地の圜悟禅師は正傳の嫡嗣ある佛祖なり。

龍泉院参禅会50周年のお知らせ

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龍泉院参禅会は2021年に発足50周年を迎えましたが、新型コロナ禍のため延期し、2022年10月に実施することになりました。記念行事としては「第5回在家得度式」と「洞山良价禅師千百五十回遠忌」を実施いたします。詳しくはこちらをご覧ください。

令和4年8月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「阿羅漢」の巻(2)

古云、我等今日、眞阿羅漢、以佛道聲、令一切聞。
いま令一切聞といふ宗旨は、令一切諸法佛聲なり。あにたた諸佛及弟子のみを挙拈せんや。有識有知、有皮有肉、有骨有髄のやからみなきかしむるを、令一切といふ。有識有知といふは、国土草木牆壁瓦礫なり。揺落盛衰、生死去来、みな聞著なり。以佛道聲、令一切聞の由来は、渾界を耳根と参學するのみにあらす。
釈迦牟尼佛言、若我弟子、自謂阿羅漢辟支佛者、不聞不知諸佛如来但教化菩薩事此非佛弟子、非阿羅漢、非辟支佛。
佛言の但教化菩薩事は、我及十方佛、乃能知是事なり。唯佛與佛、乃能究盡諸法實相なり。阿耨多羅三藐三菩提なり。しかあれは菩薩諸佛の自謂も、自謂阿羅漢辟支佛者一斉なるへし。そのゆゑはいかん。自謂すなはち聞知諸佛如来、但教化菩薩事なり。

令和4年6月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「春秋」の巻(4)
                               いま僧問山示の因縁、あなかちに垂手不垂手にあらす、出世不出世にあらす。いはんや偏正の道をもちゐんや。偏正の眼をもちゐされは、この因縁に下手のところなきかことし。参請の巴鼻なきかことくなるは、高祖の邊域にいたらす、佛法の大家を覷見せさるによれり。さらに草鞋を枯来して参請すへし。みたりに高祖の佛法は、正偏等の五位なるへしといふことやみね。

令和4年7月報告

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今月の提唱

『正法眼藏』「阿羅漢」の巻(1)


                               諸漏已盡、無復煩悩、逮得己利、盡諸有結、心得自在。
これ大阿羅漢なり、學佛者の極果なり。第四果となつく、佛阿羅漢なり、
諸漏は没柄破水杓なり。用来すてに多時なりといふとも、已盡は水杓の渾身跳出なり。逮得己利は、頂●(寧+頁)に出入するなり。盡諸有結は、盡十方界不曾蔵なり。心得自在の形段、これを高処自高平、低処自低平と参究す。このゆゑに墻壁瓦礫あり。自在といふは、心也全機現なり。無復煩悩は、未生煩悩なり、煩悩被煩悩礙をいふ。
阿羅漢の神通智慧、禅定説法、化導放光等、さらに外道天魔等の論にひとしかるへからす。見百佛世界等の論、かならす凡夫の見解に準すへからす。将謂胡鬚赤、更有赤鬚胡の道理なり。入涅槃は、阿羅漢の入拳頭裏の行業なり。このゆゑに涅槃妙心なり、無廻避処なり。入鼻孔の阿羅漢を、眞阿羅漢とす、いまた鼻孔に出入せさるは、阿羅漢あらす。

令和4年6月一日接心報告

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令和4年6月5日(日)に一日接心が3年ぶりに行われました。昭和61年から始まった一夜接心は、令和元年6月に宿泊を伴わない一日接心へと形態を変えることになりました。
第一回目の一日接心以降、新型コロナ禍で令和2・3年は中止となりましたが、ワクチン接種などで感染者が重症化しにくくなり、感染対策を適切に行えば、各種イベントが再開されるようになったことから、今年は6月に第2回目の一日接心を行うことになりました。

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