IMG 4225s

 お盆の期間も終わり、暦の上でも二十四節気でいう所の「処暑」を過ぎたこの日、月例の坐禅会が行われました。24日は、仏教行事でいう所の「地蔵盆」の日にあたり、名実ともにお盆関連の祭礼の最後を飾る日となります。ですので、本来ならば暑さもやわらぎすごしやすくなるはずですが、年々暑くなる気候変動の影響からか、予想に反せず猛烈な猛暑の日となりました。

 

IMG 4222s

 坐禅堂では、エアコンの作動音が低く聞こえる他、屋外からはミンミンゼミの鳴声が、広い境内を音でリレーするかのようにここかしこから聞こえてきます。そしてたまに鳴き止むと、その一瞬だけ堂内の静寂をひときわ際立たせていました。
 坐禅後は、本日で8回目となる『禮拜得髄』の巻の講義が行われました。本日の講義は、前回同様「佛法を重んずべきこと」を強調した箇所の続きになります。講義では、阿羅漢や善知識といった存在が、余人を以って代え難い者であると説明され、その理解を深めるために方丈は、稲垣栄洋さんの著作を引用し、「ナンバー1」か「オンリー1」か?についての話しをされました。上記については、『ガウゼの法則』を引き合いに出し、自然界の生き物は「ナンバー1」になれる「オンリー1」の場所を見つけることで生き続けて来たと話し、佛道に志す者も、善き指導者にめぐり会い、その心や教えを深く求める気持ちがあれば、おのずとナンバー1になれるオンリー1の場所を見つけ、そこに貪名愛利の者たちの犯すこのできない一座を同志とともに建立することができる、といった話しをされました。
 講義後は、茶話会を行い、連絡事項等を伝達した他、先日発売された椎名宏雄東堂老師の新著『従容録に学ぶ』の紹介と同書籍の参加者への贈呈を行い、散会となりました

 

IMG 4227s

 ※東堂老師の新著『従容録に学ぶ』は当寺院で販売はしておりません。お求めの方は書店またはネットでのご購入をお願いいたします。