平成三〇年九月定例参禅会報告 プリント

今月の提唱

今月『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』の献本法要のため、『正法眼蔵』「佛經」の巻のご提唱はお休みとなりました。 

今月の所感

3758331.jpg今月の定例参禅会では二炷の坐禅の後、45周年記念行事の一環として、ご老師が撰述された『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』が9月10日に大法輪閣から出版されたことを祝して、本堂で献本法要が行われました。
今回の法要には、とげぬき地蔵尊で有名な巣鴨の高岩寺様のご住職であられる来馬明規老師が、龍泉院参禅会のHPで椎名老師の著作の献本法要があることをご覧になり、秋のお彼岸のお中日にも関わらず、はせ参じて来山されましたことは、恐悦至極に存じます。
既に本堂の須彌壇中央には『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』がお三方に載せられて置かれており、その手前には石頭希遷禅師と洞山良价禅師の牌が並んで安置されていました。
殿鐘三会が打ち鳴らされ会員一同本堂の椅子席に坐り、ご老師が務める導師一同の入堂を待ちます。導師入堂し普同三拝、拈香の後、本尊上供で一同『般若心経』を諷誦しました。続いてご老師が『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』が上梓されたことを祝う拈香香語を読み上げられました。
      ♪拈香法語はこちらからお聴きになれます♪>>
献本法要の趣旨が述べられた香語の中で、『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』は広く有縁の方々にお配りするために書かれたものであるとが述べられていましたが、これは45周年記念出版にあたって一番目的とするところです。
香語に引き続き、全員で『参同契』と『宝鏡三昧』を諷誦し、石頭希遷禅師と洞山良价禅師への報恩の焼香を致しました。次いで小畑代表が囘向文を読み上げられましたが、大変力強く、今回の出版に関しての感謝の念が込められた、素晴らしい内容でした。
最後にご老師からの法話があり、『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』出版が45周年の記念行事となったのは、『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』を自分達だけで読むのではなく、ご縁のある方々に差し上げようということを意図したからである。出版にあたっては参禅会からの出費の他に、篤志家から多大なご寄付をいただきましたとのお話がありました。
『参同契』と『宝鏡三昧』のエッセンスについて、ご老師は次のようなお話をなされました。
『参同契』は禅の詩です。その中に込められた思想は「回互」です。回互がなされて行けば、大自然も人間社会もしっくりと調和して、うまく行くことになります。回互がなされるような方向を目指して行きましょうと石頭希遷禅師が撰述されたものです。たまには台風などが襲来することもありますが、その後は天候が回復しカラッと晴れわたるように、大自然は回互しているのです。
『宝鏡三昧』は『参同契』より約百年ほど後に、洞山良价禅師が『参同契』をよく読まれ、参照して、新しい思想を撰述されたものです。洞山良价禅師の新しい思想とは、天地宇宙・大自然は真実・真理を奏でており、行じている。我々が頭の中で考えるような真実・真理という概念ではなく、すべての現象が真実・真理をあらわしているのであると説いているのです。
曹洞宗の寺院では、毎朝お祖師様のご供養をしていますが、その際のお経として、『参同契』や『宝鏡三昧』が読まれています。あるいはご開山さまをご供養する開山忌や先師さまの年回法要の時にも読まれています。このように『参同契』や『宝鏡三昧』は曹洞宗では大変重んじられているお経なのです。
なお、『やさしく読む参同契・宝鏡三昧』の表紙やカバーを飾っている「洞山過水の偈」について、ご老師から掛軸を見ながら次のようなお話がりました。
この絵は龍泉院に伝わる寺宝です。正徳二年に宇治の興聖寺の住職が、中国の元からもたらされた「洞山過水の偈」をもとに木版を起こして刷ったものです。刷った当時はたくさん配付されたと思われますが、今は興聖寺には絵も版木も残っていなく、龍泉院にしか残っていないのです。

高岩寺ご住職来馬明規老師のお話し

皆さん、多くの方にこの本を献本してください。多くの方が読まれて、間違いなどをどんどん指摘してくださり、その結果、重版されることを願っています。

佐藤年番幹事からのお知らせ

坐禅普及委員会では、一夜接心への参加者が年々減少していることから、来年は一夜接心をやめて、一日の坐禅の集いにすることを検討しています。行事の内容が決まりましたらお知らせいたします。

五十嵐からのお知らせ

坐禅普及委員会では坐禅体験会を希望している団体を求めています。10月は21日(日)に柏市近辺在住の外国人に対する坐禅体験会を行います。また、27日(土)には開智国際大学学園祭で坐禅体験会を行います。お手伝いされる方を求めています。

ご老師からのお知らせ

お読みになって誤字や誤植、ルビの間違いなどがありましたら、遠慮なくお知らせください。そのことにより、より完全な本となります。

今月の司会者 佐藤年番幹事
今月の參加者 32名
来月の司会者 小畑 二郎



最終更新日 ( 2018/12/01 土曜日 17:52:10 JST )
 
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