平成二七年四月定例参禅会報告 プリント

今月の提唱

『正法眼蔵』「梅華」の巻(4)


img_6588-1.jpg梅華の恩德分をうけて華開せるがゆゑに、百億華は、梅華の眷屬なり、小梅華と稱ずべし。乃至空華地華三昧華等、ともに梅華の大小の眷屬群華なり。華裏に百億國をなす、國土に開華せる、みなこの梅華の恩分なり。梅華の恩分のほかは、さらに一恩の雨露あらざるなり。命脈みな梅華よりなれるなり。
ひとへに嵩山少林の雪漫漫地と參學することなかれ。如來の眼睛なり。頭上をてらし脚下をてらす。ただ雪山雪宮のゆきと參學することなかれ、老瞿曇の正法眼睛なり。五眼の眼睛、このところに究盡せり。千眼の眼睛、この眼睛に圓成すべし。
まことに老瞿曇の身心光明は、究盡せざる諸法實相の一微塵あるべからず。人天の見別ありとも、凡聖の情隔すとも、雪漫漫は大地なり、大地は雪漫漫なり。雪漫漫にあらざれば、盡界に大地あらざるなり。この雪漫漫の表裏團 、これ瞿曇老の眼睛なり。
しるべし、華地悉無生なり、華無生なり。華無生なるゆゑに、地無生なり。華地悉無生のゆゑに、眼睛無生なり。無生といふは無上菩提をいふ。正當恁麼時の見取は、梅華只一枝なり。正當恁麼時の道取は、雪裏梅華只一枝なり。地華生生なり。
これをさらに雪漫漫といふは、全表裏雪漫漫なり。盡界は心地なり、盡界は華情なり。盡界華情なるゆゑに、盡界は梅華なり。盡界梅華なるがゆゑに、盡界は瞿曇の眼睛なり。而今の到處は、山河大地なり。到事到時、みな吾本來茲土、傳法救迷情、一華開五葉、結果自然成の到處現成なり。


今月の所感


img_6591-1.jpg今月は毎年恒例のご老師による坐禅指導が8時半から30分間行われました。最初に経行についてのご指導がありました。経行中に前の人との間が詰まった場合は、足踏みをして間合いを取ることと、経行が終わり自分の単にもどる時は、なるべく普通の歩速で歩くようにとのご注意がありました。
ついで坐禅中に関しては細かな作法を気にするのではなく、気力が入っているかが問題であると示されました。沢木興道老師は曾て気力の入っていない坐禅は、死んだ坐禅であると喝破されたそうです。丹田濟下に気力を込めて坐ることが肝心であるとのお示しです。
またご老師は坐禅に信が入っているかどうかも問題であるとも述べられました。榑林皓堂先生は「坐禅は信の裏付けがなくては実践できない」、また「長く坐っていると人柄が変わってくる」ともお示しになられたそうです。坐禅は最高の修行であるとの確固たる信念をもって、無心で坐ることにより、信は更に深まるものと思います。

今月の「梅華」の巻には「華地悉無生」と言う語句が出てきます。この語句は華が咲いている大地は尽く生滅の次元を超えている。華が咲くのも空、散るのも空、全てが空であり、縁である。全ては縁起で成り立っているということを現していると、ご老師は述べられました。
即ちこの語句は、仏教の中心思想である縁起説を端的に表現した句であり、三法印の諸行無常・諸法無我の世界を言い表したものであると思います。


小畑代表幹事からのお知らせ


・平成26年の『口宣』が冊子となりました。五十嵐さんが録音し、それを登森さんと斉藤さんが文字起こしをし、坂牧さんが表紙の題字や毎月の口宣のタイトルを揮毫してくださいました。御礼申し上げます。
・5月3日(日)の自由参禅の後に坐禅普及委員会を開催いたします。
・一夜接心を6月6日(土)・7日(日)で行います。


鈴木年番幹事からのお知らせ


img_6594-1.jpg・筍掘りでは掘り終わった後の穴を埋め戻してください。また筍以外の植物は採らないでください。

ご老師からのお知らせ


・多くの方々が『口宣』の冊子作成に携わって下しました。
・4月11日(土)の作務の時に、岡本さんと山本さんが筍掘りで怪我しないようにと、雨の中にも拘らず、竹の切り株を切って下しました。翌日には松井さんがやはり竹の切り株を切って下しました。
・今年の筍は不作ですが、百本くらいは取れると思います。
・マフラーと毛の帽子の忘れ物があります。クリーニングをしておきました。もし受け取りに来られなければ施設に寄付いたします。


今月の司会者 石原 良浩

来月の司会者 山桐 照夫
今月の参加者 31名

最終更新日 ( 2015/06/30 火曜日 15:14:08 JST )
 
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