龍泉院ホーム arrow 行事報告 arrow 平成二六年一二月歳末助け合い
平成二六年一二月歳末助け合い プリント
或る参加者の托鉢体験記
今年初めて托鉢に参加しました。参加者は柏駅前の長全寺様に集合し、ご老師が導師をお勤めになり『般若心経』一巻を全員で諷誦してから柏駅東口のコンコースに向って出発しました。
私はビックカメラの前で、ご老師とは別のお坊さんの隣に立っていました。一時過ぎごろから日が陰りだしビックカメラの前は日陰になって冷えてきました。寒くて閉口しましたが、三メートルぐらい離れたところのそのお坊さんは、微動だにせず『般若心経』を小さく誦しながら立ち続けているので、私も同じ場所に立ち続けました。通る人は時々、お坊さんには浄財を喜捨しますが、普段着の私には全く入りません。客観的に見ればお坊さんの托鉢はわかりますが、お坊さんの一味らしい感じで募金箱を持った普段着の俗人は「怪しい」以外の何物でもないでしょう。
ビックカメラから出てきた買い物客の一人がしばらく様子を見ていました。彼は突然意を決したように背負っていたリュックサックから財布を取り出し、コインを何枚か手にすると一番近くにいた私の箱に一枚入れてくれたのです。それから歩きすがりに隣のお坊さんの箱にも一枚。
私は彼の喜捨の行為が嬉しくて、いくら入れてくれたのかは全く見ていませんでした。
本来は托鉢では喜捨を頂いた場合もそっとその人の功徳を願い、嬉しそうにしてはいけないし、侮蔑的な目で見られたとしても怒ったり悲しんではいけないのでしょう。なかなか難しいものです。
通りすがりの女性が目の前でハンドバックに手をやると、財布を取り出して入れてくれるのではないか、とつい浅ましい目で見てしまいます。自分の心の動きを見つめ続けると、確かにご老師がおっしゃていたように良い修行になると思います。
一時的にでも世間の風に吹かれてみるとまた違ったものが見えます。まだ托鉢に参加したことのない方はぜひ一度ご参加ください。
最終更新日 ( 2014/12/23 火曜日 21:13:51 JST )
 
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