平成二五年二月涅槃会報告 プリント

img_3748-1.jpg 涅槃会が2月15日(日)午後2時より、梅花講と参禅会有志および今泉さんのお茶のお弟子さんお二人が参加して行われました。
お釈迦様が横たわり涅槃に入られ、周りにはお釈迦様の入滅を悲しんで泣き崩れるお弟子さんや動物などが描かれた、大きな涅槃図が本堂に掛けられていました。この涅槃図は299年前の正徳五年(1715)に制作されたもので、来年の涅槃会では涅槃図制作300年記念となります。因みにご老師のお話しでは、柏市内には涅槃図が60本ほどありますが、龍泉院の涅槃図が最も古いそうです。
img_3754-1.jpg梅花講により釈尊の涅槃を讃したご詠歌が二曲詠ぜられて、涅槃会の法要が始まりました。ご老師よる拈香法語、普同三拝、ご燒香の後、『般若心経』一巻を参加者全員で諷誦し、最後にご老師から釈尊の涅槃に関して、次のようなご法話がありました。

仏教では佛・法・僧が一番大切にされています。
佛とは仏教を開かれたお釈迦様のことです。
方とはお釈迦様が説かれた教えのことです。
僧とはその教えを守り実践して行く人です。
今回の涅槃会ではこの内の法について、詳しく述べてみたいと思います。
佛さまが説かれた法は、今日ではお経という形で残されています。経は5048巻あるとされていますが、これは唐の時代に一切経として納められたお経の数です。実際にはⅠ万巻以上あります。中には中国や日本でつくられた偽経といわれるお経もあります。インド以外でつくられたお経のことを偽経と言います。
img_3759-1.jpgお釈迦様の時代は紙がなかったので、お経を文字で紙に記録する代わりに、頭に記憶させて伝えて行ったのです。そのためお経は記憶しやすいように、何度も同じフレーズが繰り返す詩の形になっています。
例えば『観音経』では「念被観音力」というフレーズが何度も繰り返えされます。ただ『観音経』の前文には長い文章がありますが、この部分を長行(ちょうごう)といいます。長行は散文で『観音経』が作成された状況説明がなされており、後世にできたものです。『観音経』の古い部分は五句ごとの詩(韻文)にあたります。
インドでお経が成立するまでには五回の編集会議が持たれました。第一回目はお釈迦様が入滅された直後だと言われています。お経の編集会議のことを結集(けつじゅう)と言います。五回の結集をへてお経が出来ましたが、紙が発明されるまでは、お経は人々の記憶によるか、長くて広い葉っぱである貝葉(ばいよう)に、鉄筆によりサンスクリット語で書かれて伝えられました。
img_3772-1.jpg『般若心経』も貝葉にサンスクリット語で書かれたものを、玄奘三蔵が漢文に翻訳し、紙に書き、これが中国でお経となりました。今世界で最も読まれているお経は『般若心経』です。
ところで『般若心経』をはじめ仏教の教えは、あくまでも平和主義です。特に大乗仏教は人々と共に、人を先とする教えが根底に渦巻いています。仏教のような教えでないと、今のような争いの絶えない世界では幸せになれません。これを説かれたのがお釈迦様であり、お釈迦様の45年間の説法がお経として残っているのです。
このことを銘記して、仏様の偉大さに頭を下げ、仏さまの教えを有難くいただいている毎日であります。
以上のことを涅槃会にあたって、改めて強く感じる次第です。

以上ご老師からのご法話を拝聴した後大悲殿に移り、今泉さんとお弟子さんが立てて下さったお茶と、梅花講員の方の手作りの草団子を頂きました。大変おいしいお茶とお団子でした。ご馳走さまでした。

最終更新日 ( 2013/02/17 日曜日 18:18:56 JST )
 
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