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ご挨拶
お寺は、むかしお釈迦さまのころには、出家のための修行道場として建てられたのがはじまりです。のちに仏教が各地へと伝えられ、時代が変わるとともに、お寺にはしだいにご祈祷や葬斎や布教なども行う道場としての性格が加わって、今日におよんでいるのです。
さて、東京の郊外に位置する柏市は、今や中核市として発展いちじるしい都市ながら、その東部地区には、喧騒を離れた豊かな自然が静かに息づいています。こんな貴重なエリアの台地に、創建以来七七〇年の伝統をもつ曹洞宗の古寺、参禅道場の龍泉院が佇んでいます。
ここは、澄んだ大気と輝く星空のもと、常に小鳥たちの歌う森に囲まれた閑かで清楚な環境に恵まれ、坐禅や法務や作務・祈祷などによる心の安らぎには、もっともふさわしい天然自然の賜わり物の境域であります。このお寺は、小さいながらも上にあげたお寺の性格をみな具えつつ、今日的なさまざまな活動を行っております。
この寺の山門は常に開かれ、文字どおり〝公開(くがい)の道場〟でありますから、なんびとの訪れも自由です。ただ、遠方などの理由で訪れることの出来ない方々のために、道元禅師の目ざされた「興法利生(こうぼうりしょう)」の精神によって、当寺はこのホームページを通して、参禅会の活動を中心として広く公開するものです。
いうまでもなく、現代の複雑な社会や人間関係の中にあって、生きるための原点を説く仏教や禅が、少しでも心の糧となることを願うものであります。