平成二一年四月降誕会 プリント

img_3856.jpg暖かく桜が満開になり、まさに春爛漫の4月8日、お釈迦さまのお誕生をお祝いする法要が、午後2時から梅花講と参禅会共催で行われました。参禅会からは12名の方が参加しました。
梅花講講員による釈尊花祭第一番御詠歌の奉詠から始まり、導師入道、釈尊の誕生を祝う拈香法語が読み上げらた後、般若心経一巻を全員で諷誦しました。
法要の終りにご老師から、お釈迦さまの誕生を祝っimg_3857.jpgてのご提唱がありました。その中で、お釈迦さまが摩耶夫人から生まれてすぐに「天上天下唯我独尊」と言われた事に関して、次のようなお話がありました。

世の中人は生まれたばかりの赤ん坊が、そのような言葉を喋れる筈がないと思うかも知れませんが、それは凡夫のつまらない常識であります。世の中には不思議な事や科学的な割り切れない事がたくさんあります。不思議なことはわからないから、荒唐無稽なものだとか、伝説的な事として、否定的に片付けてしまいます。しかし、世の中には見えないものがたくさんあり、その中に真理が隠されているのです。金子みすゞも『星とたんぽぽ』のなかで

         misuzu2.gif青いお空のそこふかく、
         海の小石のそのように、
         夜がくるまでしずんでる、
         星のお星はめにみえぬ。
            見えぬけれどもあるんだよ、
            見えぬけれどもあるんだよ。

         _img_3877-3.jpegちってすがれたたんぽぽの、
         かわらのすきにだァまって、
         春のくるまでかくれてる、
         つよいその根はめにみえぬ。
            見えぬけれどもあるんだよ、
            見えぬけれどもあるんだよ。

何度も「見えぬけれどもあるんだよ」と詠っています。
たんぽぽの根は見えませんが、春になると葉っぱや見事な花を咲かせます。境内のimg_3851.jpg枝垂桜も見事な花を見ていると、自然の生命力・不思議さを身に沁みて感じますし、自然によって教えられるものは非常に多いことがわかります。
人間の命もたとえようもなく尊いものであり、命の躍動する素晴らしさ、命を使うことの悦びを表されたのが「天上天下唯我独尊」であります。また、釈尊は「人間は命を乗せた車である」という事をお悟りになられたのです。
心踊るようなワクワクすることがあれば、命は躍動します。皆さん何かワクワクすることを見つけてください。そうすれば老いることはありません。

以上のようなお話がご老師からありました。

♪降誕会(花まつり)法話はこちらからお聞きになれます♪

法要の後、報恩の坐禅を一炷行い、客殿に移って甘茶とお菓子をいただきながら、秋に予定されている良寛さんを訪ねる旅の打ち合わせを行いました。
img_3868.jpgお茶をいただいた後、ご老師からスコップをお借りして、庫裏の側の庭に出てきた筍を堀に出かけました。僅か30分ほどで、春の命がぎっしりつまった筍が100本ほど採れたので、各自10本ほどお土産にいただきました。我家では早速家内に筍の煮物を作ってもらい、春の命の息吹を舌で味わ有ことができました。

感謝々々

最終更新日 ( 2010/09/20 月曜日 09:40:37 JST )
 
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