令和二年年八月施食会報告 プリント
img_2834-1.jpg令和2年8月16日午後2時から施食会が行われました。参禅会員有志10名は午前8時半に大悲殿に集合し、女性二人は台所でお接待の任務につき、男性8名は本堂で施食会の準備作業に取り掛かりました。
天幕などの飾り付けをする班と施餓鬼棚の設置を行う班とに分かれて作業にあたりました。天幕張りは大ベテランの杉浦さんが脚立に乗り、手慣れた様子で天幕を張って行きます。施餓鬼棚に設置する位牌類や旗などの飾り付けは、過去の施餓鬼棚の写真集を見ながら進めてゆきました。
作業は順調に進み一時間半ほどで終了し、大悲殿の台所で冷たいお茶などをいただき一服しました。昼食までにはまだ一時間半近くもあるので、坐禅堂で二炷の坐禅をすることにしました。
昼食後も法要が始まるまで少し時間があるので坐禅をし、その後来山される方の車を整理するため、駐車場に向かいました。
午後2時に法要が開始され、殿鍾三会・七下鍾が鳴らされて、ご老師が導師、明石和尚が先導、吉岡さんが侍香とした一行が本堂に入堂しました。
img_2841-1.jpg法要の概略ですが、普同三拝、鼓鈸三通、拈香法語の後、新盆を迎えられた方々の法名と施主さんのお名前が読み上げられました。新盆者の中には参禅会員だった美川恒子さんのお名前もありました。昨年までは我々と一緒に参禅し、施食会のお手伝いもなされていた方が、今年の施食会ではご供養される方となってしまわれました。まさに諸行無常を観じずにはいられません。
その後大悲心陀羅尼と甘露門の読経となり、続いてご老師が施餓鬼棚で焼香し、新盆者の卒塔婆の前に移動されて、焼香・洒水されました。
新盆者の卒塔婆への洒水が終わった後、修証義がお唱えされる中、新盆者の施主様方が次々と焼香されました。
更に新盆者以外の方の卒塔婆への焼香・洒水がなされた後、一般参加者の焼香し、最後に鼓鈸三通が鳴らされて法要は終わりました。
法要の後、ご老師から次のようなご挨拶がありました。
img_2842-1.jpg今年は新型コロナウイルスのため参加が一家に一名という制限を設けたことについてお詫び申し上げます。法要は例年と比べて簡素になりましたが、お唱えするお経は例年通りきちんとお唱えいたしました。
今年の施食会は私にとって62回目となりますが、これが最後となります。この秋、住職を引退して東堂となります。あとはここに控えている明石和尚が住職を引きついで行きます。
ところで福井県南越前町に今庄集落と湯尾集落を分ける湯尾峠があります。その峠に孫嫡子神社があり、神社のそばにはさるや茶屋、東の茶屋、はじめ茶屋、おもや茶屋の4軒の茶屋があり、各茶屋で天然痘である疱瘡除けのご利益があるお札を売っていました。龍泉院にはさるや茶屋のお札の板木があり、そのためか私は昔から菌やウイルスへの抗体ができているのです。
かつて永平寺での修行時代、雲水40名が赤痢にかかりましたが、私は全く感染しなかったので、赤痢にかかった雲水たちの看護にあたりました。従って今回の新型コロナウイルスにも抗体があると思い心配していません。
img_2856-1.jpg天然痘はワクチンの種痘の普及により1980年5月に天然痘の世界根絶宣言が出されましたが、昔は今の新型コロナウイルスと同じように、感染を防ぐ手立てがなく、神仏に祈るしかありませんでした。
奈良時代も天然痘が大流行して、当時の人口の1/3が感染して死亡したそうです。聖武天皇は疫病退散を願い、東大寺の建立と盧遮那仏大仏の造営を命じ、日本各地に国分寺を建立をさせました。その功德により天然痘の流行は終息したそうです。
今、新型コロナウイルス感染防止のためには、3蜜を避け、部屋の換気、人混みでのマスクの着用、手洗い、「目、鼻、口」を不用意に触らないことが重要です。コロナ対策と熱中症対策をしっかり取ってこの夏を乗り切ってください。

施食会は午後3時ごろに終わり、その後、駐車場の整理・本堂の片づけを行い、午後4時半ごろ解散しました。龍泉院様からはお供物や梨、お菓子などのお土産をたくさんいただきました。感謝、感謝です。


最終更新日 ( 2020/08/19 水曜日 13:56:19 JST )
 
次へ >
Copyright (C) 2008 ryusenin.org All Rights Reserved.