平成二九年二月涅槃会報告 プリント
img_9114.jpg-1.jpg2月15日(水)午後2時から涅槃会が龍泉院本堂で行われました。参加者は小畑代表以下8名で、この他に梅花講員6名と一般参加者2名と、例年に比べてやや参加者が少ない涅槃会となりました。
本堂に向かって右側に大きな涅槃図が掛けられていましたが、毎年2月1日から涅槃会の行われる15日まで掛けられているそうです。この涅槃図は柏市内で最も大きく、しかも最も古く、約300年前の正徳元年に作られたものです。当時の龍泉院を庇護してくれていた下総の大名である本多家が、正徳元年に40兩喜捨してくださり、そのお金をもとに「洞山過水図」と併せてこの涅槃図も制作されたのだそうです。
img_9115.jpg-1.jpg梅花講の御詠歌が始まるとご老師を導師とする一行が入堂、ご老師の拈香法語に続いて『般若心経』を一巻お唱えし、続いて『舍利礼文』を三度お唱えしました。その間に参加者全員がお焼香をいたしました。
涅槃会の法要が済み、ご老師から精進についてのお話がありました。お釈迦様が亡くなられる直前に説かれた遺教經のなかで、この世は無常迅速だから精進努力して仏道を身につけなさいと言われていますが、ご老師はこの精進について次のようなお話をなされました。
ふだん精進努力とは一生懸命に励むという意味で使われますが、もともと精進とはサンスクリット語のvirya パーリー語のviriya を漢訳したもので、身体を清めて仏道のために一生懸命励むという意味です。
現在精進と言う言葉は、精進料理とか精進落としとか精進揚げなどとして使われ、本来の意味とは異なった使われ方が一般的になってしまいました。ただ、精進料理は生臭いものが入っていない仏教の戒律に則った食事であることを表しています。また精進揚げは天麩羅のことですが、具には生臭いものを使わないことになっています。
精進落としとは、身内の方が亡くなった後49日の間は生臭いものを食べたり、歌舞音曲を見たり聞いたりしないで過ごし、無事供養が済むと普通の生活に戻ることです。しかし現在はものすごく早くなり、お通夜の後に精進落としをするようになってきました。
img_9124.jpg-1.jpgこのように精進と言う語を一つとっても、日本の宗教文化の変わり目の速さをありありと実感するところです。ですからもう一度精進の元の意味をしっかりと理解することが大切だと思います。
我々は混とんとした世の中に生かされていますが、大事なことは、色々な悩み事があったら元に帰って、人間本来の生きる目的・目標は何なのかを見つめなおすことです。そのためにはお釈迦様の教えの根本などを探り、身に付けることが大切なのです。皆様も精進とは本来このような意味なのだということをご家族や周りの人に伝えてください。

以上のようなお話をお聞きした後、ご老師と一緒に報恩の坐禅を一炷行い今年の涅槃会も無事円成いたしました。


最終更新日 ( 2018/04/30 月曜日 10:25:36 JST )
 
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