平成二八年八月施食会報告 プリント
img_8454.jpg-1.jpg8月16日(火)午後1時から施食会が行われました。施食会は龍泉院の行事の中では最大のイベントです。午前8時半に参禅会有志が來山し、女性陣は大悲殿の台所に、男性陣は本堂にそれぞれ集結して準備作業に取り掛かりました。
女性陣はお茶などの飲み物や梨などの果物を、護持会費の受付を行っている総代さんや本堂で法要の準備作業をしている方へ振る舞ったり、昼食の準備などで大忙しです。
男性陣は本堂の飾付や、大きな施食架を本堂の脇の部屋から引き出して、三界萬靈の位牌などを配置して行きます。天幕など本堂の飾付の仕切りは、もう20年近く杉浦さんが行っているので、今年も大変スムーズに進みました。しかし施食架に設置する三界萬靈の位牌や淨飯や淨水などの配置は、不慣れなこともあり、昨年の施食会で撮った写真を見ながら行うありさまです。
午前10時半ごろには準備も整ったので大悲殿の台所で一休みし、その後早めの昼食をいただき、午前11時半には本堂の案内係と駐車場の整理係に分かれて持ち場につきました。
img_8477.jpg-1.jpg午前12時ごろから新盆の方が次々と來山され、本堂に用意した椅子だけでは足りなくなり、大悲殿や坐禅堂の椅子まで運んでくることになりました。満席となった本堂で午後1時から梅花講による施食会を迎える御詠歌が唱えられ、引き続き東京都大龍寺の太田賢孝住職から「思い遣り」についてのご法話がありました。
思い遣りとは、自分の体は都合により行くことができなかったり、行動することができなくとも、思いや気持ちを伝えることであると太田老師はお示しになられました。その例として、太田老師の妹さんがガンを患い入院している時に、病床で吒枳尼真天の真言「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」をお唱えしていましたが、病状が悪化するとともに「オン シラ」とか「オン」しかお唱えできなくなったそうです。それをお父さんが引き取って「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」とお唱えしたそうです。これはお父さんの娘さんへの思い遣りでした。
妹さんが亡くなられた後、主治医の先生から「患者さんから『あと何日生きられますか』と尋ねられましたので、『年内一杯です』と答えたところ、『皆に、特に母には伝えないでください』と言われました」とお聞きしたとのことでした。
死期を患者さんには知らせないのが一般的ですが、太田さんの妹さんのばあいは逆だったのです。家族の方が皆で妹さんを支えてつもりが、実は妹さんが家族を支えていたのです。ご法話の結びとして、これこそが「思い遣り」であり同事行であると太田老師は語られました。
img_8494.jpg-1.jpg太田老師のご法話の後、椎名老師を導師に、12人のご随喜の僧侶の方々とによる施食会法要が営まれました。導師入場に続いいて開経偈、般若心経を全員で唱和し、さらに大悲心陀羅尼などがお唱えされ、修証義が唱えられる中、参列者が施食架の前で燒香・礼拝しました。ご老師以下ご随喜のご住職さん達が退場した後、卒塔婆を本堂から運び出して、本堂の玄関口に並べました。風が強く吹いていたので、卒塔婆の転倒防止にビニールひもを張ったりして見守りました。

最終更新日 ( 2016/08/22 月曜日 16:43:26 JST )
 
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