平成二八年三月定例参禅会報告 プリント

今月の提唱

『正法眼蔵』「自證三昧」の巻(3)

img_8055.jpg-1.jpg眼睛吾髓、それ自にあらず、他にあらざるがゆゑに、佛祖むかしより、むかしに正傳しきたり、而今より而今に附囑するなり。拄杖經あり、横説縱説、おのれづから空を破し有を破す。拂子經あり、雪を澡し霜を澡す。坐禪經の一會兩會あり。袈裟經一卷十軸あり。これら諸佛祖の護持するところなり。かくのごとくの經卷にしたがひて、修證得道するなり。あるいは天面人面、あるいは日面月面あらしめて、從經卷の功夫現成するなり。
しかあるに、たとひ知識にもしたがひ、たとひ經卷にもしたがふ、みなこれ自己にしたがふなり。經卷おのれづから自經卷なり。知識おのれづから自知識なり。しかあれば、遍參知識は遍參自己なり、拈百草は拈自己なり、拈萬木は拈自己なり。自己はかならず恁麼の功夫なりと參學するなり。この參學に、自己を脱落し、自己を契證するなり。
これによりて、佛祖の大道に自證自悟の調度あり、正嫡の佛祖にあらざれば正傳せず。嫡嫡相承する調度あり、佛祖の骨髓にあらざれば正傳せず。かくのごとく參學するゆゑに、人のために傳授するときは、汝得吾髓の附囑有在なり。吾有正法眼藏附囑摩訶迦葉なり。爲説はかならずしも、自他にかかはれず、他のための説著、すなはちみづからのための説著なり。自と自と、同參の聞説なり。一耳はきき、一耳はとく。一舌はとき、一舌はきく。

今月の所感

img_8071.jpg-1.jpg「自證三昧」は自と他との関係を明らかにしようとする巻である。今月のご提唱でも、まず最初に「それ自にあらず、他にあらざる」とあるように、仏法を学ぶ上ででの肝心要の所は、自分とか他人とかに限られたものではないと述べられている。
さらに「たとひ知識にもしたがひ、たとひ經卷にもしたがふ、みなこれ自己にしたがふなり。經卷おのれづから自經卷なり。知識おのれづから自知識なり」とあるように、善知識について学んだものや、お経を看て学んだものは、他より得た知識であると思うのではなく、本来自分が持っていた知識を見出したと思えばよいのである。だから「遍參知識は遍參自己なり」となるのである。従ってこのような考えの延長線上に「佛道をならふといふは、自己をならふ也」が来るのだと思われる。
今月のご提唱の中でウッと思ったところは、「爲説はかならずしも、自他にかかはれず、他のための説著、すなはちみづからのための説著なり」である。仏法の肝心要な所を他人の為に説くことは、実は自分の為に説くことになっている。即ち仏法を学ぶ上では、自分の為とか他人の為とかの区別はないのである。自他は同時と云うことになる。

小畑代表幹事からのお知らせ

img_8069.jpg-1.jpg・参禅会45周年では下記の4つの事業が予定されています。
在家得度式(5月15日)
東北旅行(10月16日~18日)
寺宝展(10月30日~11月6日)
講演会(11月6日)
・4月8日(金)午後2時から降誕会が行われます。


刑部年番幹事からのお知らせ

・4月の定例参禅会ではご老師から坐禅のご指導があります。ご指導を受けられる方は8時半までに来山してください。
・4月の定例参禅会の後に筍掘りがあります。スコップか鍬をお持ちの方はご用意ください。また足元の安全の為に長靴などをご用意ください。
・坐禅中に大悲殿に不審者が侵入する事件がありました。つきましては坐禅中は大悲殿の玄関は施錠することにしましたので、8時50分までに来山されるようにお願い致します。
その後に来られた方は直接坐禅堂にお越しください。


ご老師からのお知らせ

・在家得度は今年が最後かと思います。ご家族の方も得度を受けられますのでお声を掛けてください。
・『明珠』65号が発行されました。大変充実していると思います。
・「曹洞宗フォトコンテスト」と「青少年書道展」が開催されています・

今月の司会者 美川 武弘
来月の司会者 添田 昌弘
今月の参加者 38名

最終更新日 ( 2016/04/01 金曜日 17:51:43 JST )
 
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