平成二七年五月定例参禅会報告 プリント

今月の提唱

『正法眼蔵』「梅華」の巻(5)

img_6607-1.jpg西來東漸ありといへども、梅花而今の到處なり。
而今の現成かくのごとくなる、成荊棘といふ。大枝に舊枝新枝の而今あり、小條に舊條新條の到處あり。處は到に參學すべし、到は今に參學すべし。三四五六花裏は、無數華裏なり。華に裏功德の深廣なる具足せり、表功西來東漸ありといへども、梅華而今の到處なり。
而今の現成かくのごとくなる、成荊棘といふ。大枝に舊枝新枝の而今あり、小條に舊條新條の到處あり。處は到に參學すべし、到は今に參學すべし。三四五六華裏は、無數華裏なり。華に裏功德の深廣なる具足せり、表功德の高大なるを開闡せり。この表裏は、一華の華發なり。只一枝なるがゆゑに、異枝あらず、異種あらず。一枝の到處を而今と稱ずる、瞿曇老漢なり。只一枝のゆゑに、附囑嫡嫡なり。
このゆゑに、吾有の正法眼藏、附囑摩訶迦葉なり。汝得は吾髓なり。かくのごとく到處の現成、ところとしても大尊貴生にあらずといふことなきがゆゑに、開五葉なり、五葉は梅華なり。このゆゑに、七佛祖あり。西天二十八祖、東土六祖、および十九祖あり。みな只一枝の開五葉なり、五葉の一枝なり。一枝を參究し、五葉を參究しきたれば、雪裏梅華の正傳附囑相見なり。只一枝の語脈裏に轉身轉心しきたるに、雲月是同なり、谿山各別なり。
しかあるを、かつて參學眼なきともがらいはく、五葉といふは、東地の五代と初祖とを一華として、五世をならべて、古今前後にあらざるがゆゑに五葉といふと。この言は、擧して勘破するにたらざるなり。これらは參佛參祖の皮袋にあらず、あはれむべきなり。五葉一華の道、いかでか五代のみならん。六祖よりのちは道取せざるか。小兒子の説話におよばざるなり。ゆめゆめ見聞すべからず。
先師古佛、歳旦上堂曰、元正啓祚、萬物咸新。伏惟大衆、梅開早春(元正祚を啓き、萬物咸く新たなり。伏して惟れば大衆、梅、早春を開く)。

 

今月の所感

img_6613-1.jpg柏市の広報紙『広報かしわ』に龍泉院参禅会の案内を2回掲載したことと、坐禅普及委員会の活動などにより、今月は新しい方が4名お見えになられました。引き続きこれからも龍泉院参禅会の広報活動を活発化していきたいと思います。
今月のご提唱は先月に引き続き「梅華」の巻です。命のありさまを梅華に喩えて、仏法の教えがいたる所で咲き誇っていることを説いた「梅華」の巻は、いよいよ佳境にさしかかってきました。
今月のご提唱の中でも、「一枝を參究し、五葉を參究しきたれば、雪裏梅華の正傳附囑相見なり」という素晴らしいお言葉がありました。お釈迦様が摩訶迦葉さんに伝えた正法眼蔵は「開五葉」であり、それは七佛祖、西天二十八祖、東土六祖、および六祖慧能から道元禅師までの十九祖は、みな「只一枝」なるゆえ、附囑嫡嫡と伝えられ、今、外でもない自分の身に正しく正法眼蔵が伝わっていることを実感できるのだというものです。
また、一枝は一心、五葉は万法を現しており、一心と万法が別のものではないことから、雪裏の梅華は瞿曇老漢の眼睛を正伝しているともいえるのです。
それにしても、如浄禅師に代表される中国人の梅華に対する想いは大変深く、特別なものがあるように感じました。一方日本人とって花と言えば桜ですが、日本人の桜に対する想いはどのように深いのか、参究すべきものがるようにも思いました。


img_6609-1.jpg小畑代表幹事からのお知らせ

・一夜接心を6月6日(土)・7日(日)で行います。

鈴木年番幹事からのお知らせ

・筍掘りの時に持ち帰った袋は返して下さい。

ご老師からのお知らせ

・5月22日(金)に3名の方が境内の草むしりや松の芽搔きなどの作務をなされました。今は雑草の繁茂期ですので、第1・3金曜日や第2土曜日の作務の日以外の時でも結構ですから、作務奉仕をお願い致します。
・一夜接心で七炷坐りますと、定例参禅会の二炷が短く感じるようになります。


今月の司会者 山桐 照夫
来月の司会者 中嶌 宏誠
今月の参加者 36名

最終更新日 ( 2015/05/26 火曜日 16:13:57 JST )
 
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