平成二七年二月定例参禅会報告 プリント

今月の提唱

『正法眼蔵』「梅華」の巻(2)

img_6495-1.jpg華開世界起の時節、すなはち春到なり。この時節に開五葉の一華あり。この一華時、よく三華四華五華あり。百華千華萬華億華あり。乃至無數華あり。これらの華開、みな老梅樹の一枝兩枝無數枝の不可誇なり。優曇華、優鉢羅華等、おなじく老梅樹華の一枝兩枝なり。おほよそ一切の華開は、老梅樹の恩給なり。人中天上の老梅樹あり、老梅樹中に、人間天堂を樹功せり。百千華を人天華と稱ず。萬億華は佛祖華なり。恁麼の時節を諸佛出現於世と喚作するなり。祖師本來茲土と喚作するなり。
先師古佛、上堂、示衆云、瞿曇打失眼睛時、雪裏梅華只一枝。而今到處成荊棘、却笑春風繚亂吹(瞿曇眼睛を打失する時、雪裏の梅華只だ一枝なり。而今到處に荊棘を成す、却つて笑ふ春風の繚亂として吹くことを)。
いまこの古佛の法輪を盡界の最極に轉ずる、一切人天の得道の時節なり。乃至雲雨風水および草木昆蟲にいたるまでも、法益をかうむらずといふことなし。天地國土もこの法輪に轉ぜられて活●(魚+發)●(魚+發)地なり。未曾聞の道をきくといふは、いまの道を聞著するをいふ。未曾有をうるといふは、いまの法を得著するを稱ずるなり。おほよそおぼろげの福德にあらずは、見聞すべからざる法輪なり。
いま現在大宋國一百八十州の内外に山寺あり、人里の寺あり、そのかず稱計すべからず。そのなかに雲水おほし。しかあれども、先師古佛をみざるはおほく、みたるはすくなからん。いはんやことばを見聞するは少分なるべし。いはんや相見問訊のともがらおほからんや。堂奥をゆるさるるいくばくにあらず。いかにいはんや先師の皮肉骨髓眼睛面目を禮拜することを聽許せられんや。

今月の所感

今月の「梅華」の巻の冒頭にあるように、まさに今は、「華開世界起の時節、すなはち春到なり」です。さらに「この時節に開五葉の一華あり」と続きますが、この「一華開五葉」は達磨の傳法偈「吾本來茲土 傳法救迷情 一華開五葉 結果自然成」(『景德傳燈錄』卷3)に基づくものです。
img_6497-1.jpgなお、ご老師は手紙の便箋が五枚めになったところには「一華開五葉」と書き添えられるそうです。何とスマートな手紙でしょう。私もこれから真似しようかと思いますが、いまだ便箋が5枚にもなるような手紙など、つい書いたことはありません。
「一華開五葉」は達磨が中国へ禅を伝えて、祖師が五代経た時に禅宗が花開くとも、あるいは禅宗が五家に分かれて、その花を開かせるであろうと予言したとも解されています。
龍泉院の境内にある紅梅は既に百華くらい開いていたし、坐禅堂の前の河津桜も一、二輪咲き始め、まさに境内の風光は早春そのものでした。

鈴木年番幹事からのお知らせ

・新年会ではご老師からお年玉として豪華なお品を、また小畑代表幹事様からは文庫本『ふっと心がかるくなる禅の言葉』を全員にいただき有難うございました。
・小畑二郎先生の著作である『経済学の歴史』を2000円でお分けしています。

小畑代表幹事からのお知らせ

・今日の定例参禅会の後で坐禅普及委員会を開催し、坐禅堂の活用と自由参禅の活性化について討議いたします。

ご老師からのお知らせ

・仏教伝道協会設立50周年記念事業写真展「ブッダのことばとインドの風景~今を生き抜くために~」が相田みつお美術館で3月10日(火)~3月29日(日)まで開催されています。入場料は無料です。
 仏教伝道協会設立50周年記念事業写真展>>
・地元の檀家さんのご奉仕で山林の伐採などがなされましたが、竹を切った後の切口や伐採後の枝葉などが散乱していますので、筍掘りのためにも掃除作務をお願い致します。


今月の司会者 刑部 一郎
来月の司会者 佐藤 修平
今月の参加者 21名



最終更新日 ( 2015/02/23 月曜日 21:41:24 JST )
 
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