平成二七年二月涅槃会報告 プリント
img_6486-1.jpg2月15日(日)午後2時から龍泉院本堂で涅槃会の法要が行われ、本堂には今年で制作300年となる大きな涅槃図が掛けられていました。
法要の後、ご老師から次のようなお話をお聴きしました。
涅槃とは煩悩の燃え盛る火を消すことです。美味しいものを食べたい、欲しいものを手に入れたい、金や財産が欲しい、地位や名誉がほしいなど、人間の煩悩には際限がなく、108煩悩どころではありません。煩悩を漏らしていくとどんどん拡大していく悪い癖がありますので、煩悩はこれだけというように抑えて、自分でコントロールしていかなければなりません。
自分の煩悩をコントロールできない人は不孝です。煩悩をコントロールするというのが仏教の基本的な教えです。煩悩をなくすのではありません、煩悩をなくすには自分が死ななければなりません。生きて行くからには煩悩は起ってくる。煩悩が悪いというのではない、如何に煩悩をコントロールすることができるかにかかっています。
img_6473-1.jpgお釈迦様はお覚りをひらかれてから45年間教え続けました。それを纏めたのがお経です。最後に説かれた教えを纏めたのが『大般涅槃経』です。また、クシナガラの沙汰双樹の間での最後の最後のお言葉を記したものが『仏遺教経』です。
『仏遺教経』で説かれている中心は「八大人覚」です。八大人覚とは偉大な人物のお覚りという意味です。偉大な人物のお覚りとは少欲、知足、遠離、精進、不妄念、禅浄、智慧、不戯論の八種の法門です。
①    少欲とは仏道の妨げになるものを求めないこと
②    知足とは仏道を志す現在に悦びと誇りを持つこと
③    遠離とは煩悩の火から離れて遠ざかること
④    精進とは仏道に励むこと
⑤    不妄語とは正しい念(おもい)を続けること
⑥    禅定とは波風の立たない澄んだ心を懐くこと
⑦    智慧とは禅定より浮かんでくる真実のありさまがよくわかる智慧のこと
⑧    不戯論とは自分の自我から離れること。何といっても自分が一番かわいい、自我が強いから人から疎まれるようなことをする。自我くらい始末の悪いものはない
お釈迦様がこの八大人覚を説かれてお亡くなりになられました。道元禅師も全く同じです。お釈迦様に倣って道元禅師が最後に説かれたのが『正法眼蔵』の最後の巻である「八大人覚」です。
img_6491-2.jpg龍泉院の涅槃図は今年で制作300年を迎えましたので、今年寺宝展を開催しようという案がありました。しかし今年は諸々の団体への坐禅普及活動に注力することとし、来年の参禅会発足45周年の記念事業として寺宝展を開催することになりました。
寺宝展では涅槃図の展事を始め仏教文化、なかんずく柏近辺における信仰のシンボルとして、このようなものが遺されているということを弘く知っていただいたいと思っています。

ご老師のご法話をお聴きした後、報恩の坐禅を一炷行いました。帰りには龍泉院様から和菓子をいただきました。有難うございます。

最終更新日 ( 2015/02/18 水曜日 16:39:02 JST )
 
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