平成二六年一〇月定例参禅会報告 プリント

今月の提唱

『正法眼蔵』「佛道」の巻(9)

img_6333-1.jpg清涼院大法眼禪師は、地藏院の嫡嗣なり。玄沙院の法孫なり。宗旨ありあやまりなし。大法眼は、署する師號なり。これを正法眼藏の號として、法眼宗の稱を立すべしといへることを、千言のなかに一言なし、萬句のうちに一句なし。しかあるを門人また法眼宗の稱を立す。法眼もしいまを化せば、いまの妄稱法眼宗の道をけづるべし。法眼禪師すでにゆきて、この患をすくふ人なし。たとひ千萬年ののちなりとも、法眼禪師に孝せん人はこの法眼宗の稱を稱とすることなかれ。これ本孝大法眼禪師なり。おほよそ雲門法眼等は、青原高祖の遠孫なり、道骨つたはれ、法髓つたはれり。
高祖悟本大師は、雲巖に嗣法す、雲巖は、藥山大師の正嫡なり、藥山は石頭大師の正嫡なり、石頭大師は青原高祖の一子なり。齊肩の二三あらず、道業ひとり正傳せり。佛道の正命なほ東地にのこれるは、石頭大師もらさず正傳せりしちからなり。
青原高祖は曹谿古佛と同時に、曹谿の化儀を青原に化儀せり。在世に出世せしめて、出世を一世に見聞するは、正嫡のうへの正嫡なるべし、高祖のなかの高祖なるべし。雄參學雌出世にあらず。そのときの齊肩いま拔群なり。學者ことにしるべきところなり。
曹谿古佛、ちなみに現般涅槃をもて人天を化せし席末に、石頭すすみて所依の師を請ず。古佛ちなみに尋思去としめして、尋讓去といはず。しかあればすなはち、古佛の正法眼藏ひとり青原高祖の正傳なり。たとひ同得道の神足をゆるすとも、高祖はなほ正神足の獨歩なり。

今月の所感

img_6338-1.jpg今月の参禅者は久しぶりにお見えになられた方が多く、しかも参禅体験者が4名見えられたので、内単・外単ともいっぱいでした。
今月の「佛道」の巻のご提唱では、まず法眼禅師が登場します。法眼禅師も自分の教えを法眼宗等とは一言も称していない、雲門の場合と同じく、弟子たちが勝手に法眼宗だとか雲門宗などと称しているに過ぎないと、道元禅師は喝破されています。
続いて六祖慧能禅師から洞山禅師までの法系の流れを述べられ、その中で、慧能禅師が涅槃に入られる時に末席に座っていた石頭禅師が、六祖亡きあとはどなたについて修行をすればよいかを尋ねたところ、慧能は「尋思去」と答えられ、「尋懐去」とは答えなかったのです。即ち南嶽懐讓禅師ではなく青原行思禅師について修行しなさいと答えられたのです。
だが石頭は「尋思去」の意味を取り違いして、一心に「思」を追及して坐禅に打ち込むことになるのですが、それを見据えた兄弟子は石頭の勘違いを指摘し、六祖の意図は「行思」について修行することであると諭すのです。これにより石頭は青原行思禅師の法を嗣ことができるようになりました。

小畑代表幹事からのお知らせ

・12月7日(日)に第32回成道会を開催いたします。今年も成道会でご老師との問答を行いますので、参加希望者は日頃ご老師にお聞きしたいことを纏めておいて下さい。
・11月6日(木)に「禅文化洞上墨蹟研究会」が龍泉院で開催されます。つきましては下記のようなお手伝いをお願いしたいと存じます。ご協力いただける方は年番幹事までお知らせください。
【作務内容】
11月5日(水)午後1時集合(掃除、展事準備、講演会準備など)
①    本堂にて展示品を設置する
②    大悲殿にて講演会の設営
③    坐禅堂の掃除
11月6日(木)午前8時集合(準備、後片付けなど)
①    道順案内看板設置
②    大悲殿対応
③    坐禅堂対応
④    駐車場整備
〈会員の方は寺宝書画拝観、椎名老師講演拝聴もできます〉

御老師からのお知らせ

img_6342-1.jpg・昨年の成道会は四大不調により満足な成道会ができませんでしたが、今年は体調も回復しましたので、例年通りに行うことができます。なお、成道会における梅花講の参加は、諸般の事情により今年が最後となりますので、御斎の席にも就いてもらいます。

・『明珠』62号を永平寺・總持寺の両本山をはじめ、マスコミや知己の方々に52通送付しました。その中で、佐々木宏幹先生からお礼のお手紙があり、その中で、坐禅普及委員会の小畑会長、中嶌坐禅分科会リーダー、杉浦広報分科会リーダー、刑部庶務分科会リーダーの方々が寄稿された文章にはいたく感動しました、とのお褒めのお言葉がありました。

  『明珠』62号、坐禅普及委員会の記事はこちらから>>



今月の司会者 石原 良浩
来月の司会者 未定
今月の参加者 34名

最終更新日 ( 2015/02/24 火曜日 08:55:13 JST )
 
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