平成二六年四月定例参禅会報告 プリント

今月の提唱


『正法眼蔵』「佛道」の巻(3)


img_5331-1.jpg初祖その時二祖にしめしていはく、諸佛無上妙道、曠劫精勤、難行苦行、難忍能忍。豈以小德小智、輕心慢心、欲冀眞乘(諸佛無上の妙道は、曠劫に精勤して、難行苦行、難忍能忍なり。豈小德小智、輕心慢心を以て、眞乘を冀はんとせん)。
またいはく、諸佛法印、匪從人得(諸佛の法印は、人より得るに匪ず)。
またいはく、如來以正法眼藏附囑迦葉大士(如來、正法眼藏を以て、迦葉大士に附囑す)。
いましめすところ、諸佛無上妙道および正法眼藏、ならびに諸佛法印なり。當時すべて禪宗と稱ずることなし、禪宗と稱ずべき因緣きこえず。いまこの正法眼藏は、揚眉瞬目して面授しきたる、身心骨髓をもてさづけきたる、身心骨髓に稟受しきたるなり。身先身後に傳授し稟受しきたり、心上心外に傳授し稟受するなり。
世尊迦葉の會に禪宗の稱きこえず、初祖二祖の會に禪宗の稱きこえず。五祖六祖の會に禪宗の稱きこえず、青原南嶽の會に禪宗の稱きこえず。いづれのときよりたれ人の稱じきたるとなし。學者のなかに學者のかずにあらずして、ひそかに壞法盗法のともがら稱じきたるならん。佛祖いまだ聽許せざるを、晩學みだりに稱ずるは、佛祖の家門を損するならん。また佛佛祖祖の法のほかに、さらに禪宗と稱ずる法のあるににたり。もし佛祖の道のほかにあらんは、外道の法なるべし。すでに佛祖の兒孫としては、佛祖の骨髓面目を參學すべし。佛祖の道に投ぜるなり。這裏を逃逝して外道を參學すべからず。まれに人間の身心を保任せり、古來の辨道力なり。この恩力をうけて、あやまりて外道を資せん,佛祖を報恩するにあらず。


今月の所感


img_5334-1.jpg4月の定例参禅会は例年通り、8時半からご老師による坐禅指導がありました。まず最初に外単に掲げられている「常規」についてのご説明がありました。「常規」とは坐禅堂で守るべき規則のことです。「常規」についてはこのHPの「参禅会からのお知らせ」にも記載していますが、基本的な下記の通り七つの守るべき事項から成り立っています。

 


1.    雲堂は公開(くがい)の道場にして、修道者には常に開放を惜しまず。
2.    古教照心して、仏祖の威儀作法を重んずべし。
3.    古参は範を示し、初心はこれに倣い、乳水の如く和合すべし。
4.    一切の語笑(ごしょう)を許さず、所作低声たるべし。
5.    鳴らし物は、徒らに手を触れるべからず。
6.    清潔を宗とし、清掃を重んずべし。
7.    身命は無常なり、常に光陰を惜しむべし。
この「常規」は坐禅堂が建立された際、坐禅堂における心得としてご老師が作成されたものです。七つの項目についてそれぞれ細かな解説を頂きましたが、会員諸氏には精読玩味されることを望みます。
「常規」についてのご説明を頂いた後、会員が日頃感じている坐禅に関する疑問について、ご老師にお聞きし、ご老師から懇切丁寧なお答えがありました。

img_5346-1.jpg30分間にわたる坐禅指導の後、二炷の参禅に移りました。参禅の後『正法眼蔵』「佛道」の巻についてのご提唱をいただきましたが、今月のご提唱の中で感銘する点が二つありました。
その1「諸佛無上妙道、曠劫精勤、難行苦行、難忍能忍」
諸仏の仏道修行のすばらしいところは「長く努力する」ことと「難行苦行」及び「忍び難きを忍ぶ」ことである。この三つに軽重をつけるとすれば、長く努力する<難行苦行<難行苦行の順となる。この三つの中では「忍び難きを忍ぶ」ことが最も難しい修行である。とかく人間はカチッと頭に来ることがあると、すぐに反論したり反撃に出る。そこをグッと我慢して忍ぶことは本当に難しいことであると、ご老師は仰られました。
さらに、耐え忍ぶことは巡り巡っていずれは誰かにその功徳が訪れるものだが、必ずしも自分に訪れるとは限らない。ここが忍ぶ修行の難しいところでもあると、ご老師は付け加えられました。
その2「まれに人間の身心を保任せり、古來の辨道力なり」
我々が人間の体と心を頂戴しているのは、自分が生まれる前における力によって得られたものである。仏道を学ぶ者は、このような考えに到るようにならなければならないとご老師は仰られました。さらに我々が生まれてきた意義は、「あなたしかできないことをするために生まれてきたのである。人間には皆かけがえのない宝物をもっているものです」と、我々を勇気づけるお言葉をいただきました。 以上の二点を深く味わっていかなければと思った次第です。参禅会の後には恒例の筍掘りが行われました。


小畑年番幹事からのお知らせ


・6月7日(土)・8日(日)の二日間で一夜接心が催され、七炷の坐禅が行われます。ご参加の方は午後1時半までにご来山下さい。もし一泊することが出来ない場合は、どちらか一日のみでも可能ですので、年番幹事とご相談してください。

         一夜接心の案内>>

・5月2日(金)に予定していました作務は、5月5日(月・祝)に変更となりました。当日は作務の後に筍掘りが行われます。
・坐禅普及委員会〈仮称〉設置 坐禅堂の活性化を図るための世話人会を発足すべく委員を募っています。ご協力いただける方は年番幹事か小畑代表幹事までお知らせください。


ご老師からのお知らせ


img_5356-1.jpg・一夜接心に一度参加されると坐禅が大変楽になります。奮ってご参加ください。また典座さんの奮闘により美味しいお食事もいただけます。
・坐禅堂の前にあった紅葉の木が枯れたので新しく松の木を植えました。松の木で坐禅堂の前がピシッと決まった感じが致します。

今月の司会者 松井 隆
来月の司会者 中嶌 宏誠
今月の参加者 30名
最終更新日 ( 2015/02/24 火曜日 08:58:06 JST )
 
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